住宅について4


■郊外住宅



郊外に新しく開発された分譲地には歴史も文化もコミュニティもない。この新しい土地にどんな風景を描くかは重要なテーマである。人々の交流が育んでいくために何らかの装置が必要である。その装置に雑木林を考えた。 実のなる樹木を育て水辺を用意することで小鳥や昆虫が集まり生態系的に豊な環境が生まれ、特に子供たちにとっては天国になる。また落ち葉の掃除や下草刈などの手入れが近隣の人たちの集まりを生み、そこからコミュニティが育んでいくことになるだろう。 住宅をコンパクトにまとめ庭や道に樹木を植えることが重要である。

間取りは台所を現代の「いろり」と考え、住宅の中心に配置しお母さん(お父さん)がその廻りの居間や外部の雑木林で子供たちが自由にのびのび遊ぶのを見守れるような計画とし、住宅内部でのコミュニティの形成が図られるように考える。2階部分も吹抜を介して子供たちの様子がわかるような、つながりがあるものとする。 雑木林の木漏れ日やドングリ拾い、木登りが記憶に残りこの町をふるさととして思い出したとき、この町に歴史や文化が育ったことになるだろう。





雑木林の家

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